--- 呼吸器内科 ---

  • 睡眠時無呼吸症候群
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 肺炎
  • 気管支炎

長引く咳、ぜんそく、息苦しさ、息切れ、痰がらみなどの症状がありましたら当院までご相談ください。


 

ぜんそく

ぜんそくとは、気道の炎症によって引き起こされる慢性的な呼吸器疾患です。

気道に炎症が起こることで、咳、痰、息苦しさ、喘鳴(狭くなった気管や気管支を無理に通る空気でのどが笛のように鳴っている状態で、「ゼーゼー・ヒューヒュー」という異常な呼吸音が連続的に発生します)、などの症状があらわれます。

気道の炎症の原因となるさまざまな危険因子の回避とともに、吸入ステロイド薬などでアレルギー性の炎症をしずめる抗炎症治療が必要です。

ぜんそく治療が不十分になると気管支粘膜の炎症が続くことで組織の線維化が進み、気管支が硬くなり(=気道リモデリングといいます)、元の状態に回復しにくくなります。

気道リモデリングはぜん息の慢性化・難治化につながると考えられており、予防するためにもアレルギー性の炎症を抑える治療を早期から継続する必要があります。

ぜんそくは子供から大人まで長期間続く病気で、一度治療を開始すると中断せずに続ける必要があります。しかしながら、診断されずに放置されたり、治療が途切れるケースが多く見受けられます。

治療をしない、もしくは不十分な治療のままで、そのままにしておくと、くり返して何度もぜん息発作が起きてしまいます。


 

長引く咳

風邪が引き続き咳が続く場合、「まだ風邪が治っていないのかな」と思いがちですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。

風邪の原因の大部分はウイルスであり、残りの一部は細菌などです。風邪のウイルスは体内に侵入して増殖しますが、通常は免疫機能によって抑制され、休息することで自然に治ります。一方、細菌による風邪は通常の風邪よりも症状が重くなることがありますが、抗生物質を使用することで迅速に治療できます。

数日間眠れないほど激しい咳が続く場合は、もしくは、2週間経過しても咳が収まらない場合、風邪以外の疾患の可能性が考えられます。肺がんや結核、間質性肺炎、心不全など、深刻な病気も含まれるため、専門医の診察をお勧めします。

当院では、長引く咳の原因の特定には、詳細な問診が大切と考えております。詳細な問診を行うことで、疾患を絞り込み、また、適切な検査を行いいます。以下が問診の例です。

  • 天気によって、咳がひどくなることはありますか?
  • 以前同様の症状のときに、吸入薬で咳が改善したことはありますか?
  • 天気によって、咳がひどくなることはありますか?
  • 小児喘息の既往はありますか?
  • 夜間(深夜・寝入りばな)に咳が出ることはありますか?
  • 明け方に咳が出る(咳で目が覚める)ことはあります?
  • 冷たい空気に触れると咳が出ることはありますか?
  • 花粉やダニのアレルギーはありますか?
  • 会話中に咳が出ることはありますか?
  • エアコンの風に反応して咳が出ることはありますか?
  • 湯気に反応して咳が出ることはありますか?
  • 咳が出るとなかなか止まらず、出ない時は全くでない
  • 階段の上り下りや少しの運動で呼吸苦がでたりますか?
  • 同世代の人と同じペースで歩くのが辛いことはありますか?
  • 呼吸がぜいぜい、ヒューヒューすることはありますか?


 

咳ぜんそく

最近増えてきているのが、咳ぜんそくです。咳ぜんそくは、気管支喘息の前段階であり、そのまま放置すると3人に1人が気管支喘息に進行するという報告があります。

気管支ぜんそくは完全に治癒が難しく、年間約1800人が亡くなっています。咳ぜんそくの段階で治療を開始することが望ましいと考えられます。

咳ぜんそくは気道の粘膜が常に炎症を起こしている状態です。ホコリはもちろん、湯気、冷たい空気、香り、花粉などのわずかな刺激に非常に敏感に反応し、激しい咳が続きます。通常、風邪が原因ですが、花粉や気象条件、疲労やストレスも要因となり得ます。また、花粉症や食品添加物、PM2.5などが誘因となって発症する事例が増加しています。

咳喘息は放置すればするほど気管支や肺が硬化し、気管支喘息への進行リスクが高まり、肺機能も低下します。適切な治療を行うことで、肺機能の低下は回復するケースも多く、早期の発見と治療が必要なため、咳が長引いている場合は、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。